2009年9月8日火曜日

関西から世界へ

今のところ、具体的なアプローチは決まっていませんが、今年の11月23日に企画展をおこないます。

最終的にSCMAの活動の枠からはみ出していきたい思いがあり、今までの建築系の企画展・セミナーとはまったくことなったものになると思います。あんまり詳細に触れるとおそらく知名度があって発想に飢えている獰猛な方々にエッセンスだけ盗まれて先を越される可能性があるので言えないのですが、今年末から来年にかけてかなり面白いことになりそうです。

今、関西での建築や芸術の環境はあまり良くありません。というか、かなり悪いです。
具体的にいうとサントリーミュージアムは閉館するし、大きな展覧会の巡回展は大阪を素通りし、東京・名古屋・金沢・福岡というパターンが多いですし、都市情報の要である情報誌の休刊や縮小が相次いでいます。一地方都市としての認識のなさがこういった結果を生んだのだと考えています。

そうはいっても水都2009やLIVING&DESIGNなどの催しはおこなわれていますが、如何せん従来の手法から抜け出せず、苦労している感じが集客や知名度に如実に現れています。頑張ってはいるけれど、それは参加している建築家や芸術家のみで、おおきな広がりにはなっていません。

そんな状況を踏まえての、小さな、それでいて大きな一歩となるものをおこないます。
注目してください。


文責:筑波-00571

2009年9月1日火曜日

できることとすべきこと

建築について深く考える。

いつも舌足らずな結果に終わる。創作活動は概ねそうなのだけれど達成感とは程遠い。建築に対する個人的なバイオリズムがあるのだろうけれど、それに近寄ったり離れたりする感覚は常にあり、不安感を感じることが多い。この不安感は何なのだろうと考える。

おそらくそれは建築で「できること」は数多いけれど、自分自身が「すべきこと」を見出すことの難しさを実感しているのだと思う。それから逃れることは出来ないなと最近あらためてはっきりと感じるようになった。当たり前のことと言われるかもしれないけれど、どこか違和感を感じている昨今の建築界の状況を見てみると、実は根深いことなのかなと・・・。

ひとつ前のエントリーで森本氏が語っている【違和感】という言葉を借りれば、その奥にあるものが実は、自分自身が「すべきこと」の根っこになると感じている。

数多ある「できること」の選択肢の中から「すべきこと」を見つけることがひとつ、それ以外の「できないこと」の中から「すべきこと」を見つけることを加えて、あらためて自分自身の建築について深く考えてみる。

そんなこんなで、年末に向けてひとつ仕掛けを進めている。


文責:筑波 -00455