2009年8月6日木曜日

生まれた年代で何が見えるか

建築家を大きく生まれた年代でくくるというひとつの傾向があると思う。

それは、十年単位で時代が変化し、建築の思想や経済の変化が著しく変わるものでなく、10年という単位が馴染むからだろうか。私は1969年生まれ、つまり60’sに属する。生まれた世代でいえば60’sの最後尾につけているとい言う訳だ。先頭は1960年生まれとなる。彼らは現在では49歳、今年50歳になろうとしている人達だ。

私は建築家にとって40歳からの10年間は非常に大切で、個人差はあれどこの10年は確立した自己を熟成させていく10年だと思っている。そう考えると60’sの先頭に立つ方々は、その成熟期を越えて、さらなるステージへ登ろうとしている人達ともいえる。

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私の手元に「新建築 住宅特集 1988年12月号」がある。

これは、住宅特集が「JA house」として刊行され始める前の最後の号だ。「50’sNOW」という特別企画を組んである。今私がこの雑誌を手にして、当時購入した時と全く違った意味をもつ書籍として存在する事に非常に面白みがあると思っている。「生まれた世代」で選別し、その建築家たちがどう進んでいこうとするのかを新建築的に期待感をもって取り上げている。前段にもふれたとおり40代からの10年間が建築家としての成熟期であるとすれば、この特別企画に取り上げられた、新建築的若手有望建築家たちは現在、さらなるステージへ登り始めたあるいはそこで10年を成し遂げた建築家の集団という事になる。

この50’sの「今」に自分の10年先のスタンスや価値観あるいは時代や経済状況、建築思潮をオーバーラップさせて、より自分に近い、あるいは自分の好きな建築家を追いかけていくと、様々な面白い事が見えてくるのではないか、さらに自分の振る舞うべき姿もが見えてくるのではないか、そう思っえば楽しい見方ができるのではないかとおもいここに書くことにした。

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ここに取り上げられた50’sを敬意をもって列記する。
あなた方は、彼らにどうオーバーラップすることができますか?

入江経一
シーラカンス
首藤廣剛
飯島洋一
石田敏明
高橋晶子+高橋寛
沖健次
坂 茂
白旗定幸+岡田裕康
妹島和世
飯田善彦
渡辺明
武田光史
岡崎恭子
芦原太郎
福垣哲朗(竹中工務店大阪)
平倉直子
団紀彦
岸和郎
木下庸子+渡辺真理
内藤廣
西本圭敦
宮森洋一郎
小川晋一
三浦周治
古谷誠章
野田俊太郎
小林克弘
横谷英之(日建設計東京)
井上章一
北川原温
アモルフ
小川明
隈研吾+篠原聡子
小室雅伸
宇野求
渡辺誠
岡河貢
杉浦伝宗
高崎正治
木村博昭
野沢誠
彦坂裕
宮沢秀治
小松清路
染谷正弘
アーキテクトファイブ
三沢康彦+三沢文子
近藤春司
鈴木隆之
宮本佳明
菊池誠(磯崎アトリエ)

以上、面白いでしょ。
新建築住宅特集1988年12月号より

文責:進藤 - 00198 -

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