『アニメが語り始める』浮かび上がる建築
プロローグ 「そういえば見てたよね。/そうそう!」
SCMA企画第一弾『建築をめぐる22の寓話』から早くも3ヶ月たちました。あの時はたくさんの人に参加して頂きホント感謝感激でした。ありがとうございました。
討論会中に年3回程度イベントを企画していきたいと発言した言いだしっぺの牧野が第2回プロデュースを担当することになりました。
さてどうするか。
実は別のイベントに某アニメ監督を呼ぶ企画が持ち上がっていることもあり、建築とアニメに沸々と興味がわいてきたのがちょうどこの時期でした。更に急速に熱を帯びてきたこのハートに油を注ぎ込んだのは、興味の対象であった三鷹の森 ジブリ美術館を見学して来たことです。
当日は生憎の小雨が降る中でしたが、平日にもかかわらずたくさん来場者がおり結構な賑わいでした。これだと完全予約制も頷ける(1日2400人まで)。そして入ってすぐに気がついたのは順路が決まっていないことでした。いわゆる放置プレイ状態。好きにしていいんですね。
この美術館は主には子供ターゲットの美術館ということでしょうが、全くもって一切手抜きなし。よく見れば展示の背景画が押しピンで留めてあるのにビックリ!飾らない本物の展示です。後でスタッフの方に聞いたら特殊な印刷で本物のごとく印刷ものを壁に展示してあるそう。でも触ろうと思えば触れます。そこがすごい。
全部丁寧に見学をしていたらなんと3時間も経っているではありませんか!大人も子供も存分に楽しめて1000円はありえない~。また子供がたくさん来館しているにもかかわらず、泣く子は一切なし。更に国際色豊かなお客さんをみて、アニメ(映画)が言葉や形の制約を飛び越へ作り手の伝えたい「魂」が十分に届いていることを目の当たりに受けスゴク感動しました。
もちろんその後、ハイテンションな気持ちでスタジオジブリに向かったのは言うまでもありませんが・・・。そんな出来事があり、今回のイベントの企画ということで私の頭の中ではとっても旬な「アニメ」を軸に展開できないかと思ったのです。
その先に気付かずに潜んでいるもの・・・。
まだ答えなど見えてはいません。ただ原体験として私たちが幼少期に体験した住まいに関する思いと知識。小遣いなくて漫画が買えず無料配信のTVアニメを貪るようによく見ていたこと。
今思うとそこには建築であろうがアニメであろうが作り手の伝えたいことがしっかりと盛り込まれており、私たちはそれを自然な形で受け取っていたのではないか・・・。
その原体験を踏まえた私たちがまさに今、建築に携わっている。そこには人として、とっても大事なことが潜んでいるような気がします。
こんな自分に対して気付きであったアニメをテーマにトピックを25個フラットに並べてライブ討論会をします。前回と同じく打ち合わせ一切無しの新鮮なネタで勝負します。
そして、開催前日まで続く5人によるある意味くだらないけど何か透けて見えてきそうなブログが日々更新されていくのです。
みなさま乞うご期待!
文責:牧野高尚-003818
2010年5月26日水曜日
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