2011年5月27日金曜日

目標を設定すること

「拝啓 十年後のあなたへ」のイベントが終了して1週間が経つ。企画展では、10年後も建築業界で活動するための「カギ(鍵)」となる手法を視覚的な形で展示し、茶話会でその可能性を語り合った。

その茶話会でのこと、僕を含めた5人全員が展示作品を搬入当日の朝まで作業をしていた、と打ち明けた。「腑に落ちない部分を解決しようとしていた」とか「思っていたより時間がかかった」と…。より良くするため模索していたという言い訳だけど、不思議なことに追い詰められないと良いアイデアが思い浮かばない。あまり大きな声では言えないけれども、仕事の時も同様だ。だから、いつも時間ギリギリになってしまう。

10年後のことを想像し、それに向かっての目標を定めたところで、それが正しいのかは誰にも分からない。でも、目標を決めずに進むよりかは、たとえそれが間違っていたとしても決めて進むほうが良い気がする。もし、それが間違っていると分かったら、そのとき修正すればよい。大事なことは、それが正しいとか間違っているとかいうことよりも、進むべき目標を定めることにあると思う。

本当は、常日頃からそんな心構えでいることができればいいのだけど、悲しいかな、追い詰められないとなかなか設定できない。今回、イベントがあるということで追い詰められ、目標を設定した。そのことが、自分にとっては一番の収穫だったと思っている。

文責:中澤博史 -8452

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