SCMA企画第5弾(最終章)「建築をあきらめない」も無事終えることができました。定員を超える方に参加頂き本当にありがとうございました。改めて、たくさんの方に参加していただくことにより責任が生まれ、メンバーのモチベーション、イベント内容共に充実したものなることを学ぶことができました。またいつもお世話になっている建築家:吉井歳晴さんにも参加頂き、貴重な意見を頂きました。ありがとうございました。イベントでうまく伝わったところ、伝わらなかったところありますが、メンバー自身これからの活動に生かしてほしいと思います。
個人的には「あこがれ」を出発点に、建築を楽しむ姿を表現することで「あきらめない姿勢」を伝えるべくお話させて頂きました。一方向のレクチャーでありがちな重い空気を払しょくしたいと考えた、「パネルクイズ(建築版)」。25枚のパネルを1枚1枚めくりその下に隠れた建築を当てるというクイズ。試作状態ではありましたが、参加者を交えながらの進行に笑顔も見られ「建築をたのしむ」一端を感じてもらえたのではと思います。今後改良を加え授業でも使ってみたいと思案中です。また、ニュータウンを中心に活動する中、単体の建築をつくるだけでなく視野を拡げていくことの重要性を表現したかった手元資料「NABARIニュータウンマップ(案)」。こちらも改良を加え地元の仲間と協議しながら観光協会に乗り込みたいなと思っています。(ニュータウンの観光化ねらっています。)
今回進行役を仰せつかったこともあり、自分のレクチャーは簡単にしようと思っていましたが、考え出すと楽しくなり資料つくりに没頭。当日もひとり15分の持ち時間をオーバーし話してしまいました。タイムキーパーのアリアフィーナの寺田さんも、楽しそうにしているからと5分前の合図を遠慮してくれたそうです。感謝。その分シンポジウムが少し的を絞り切れなかったと反省しています。 以前働いていた事務所の仲間も参加してくれ、「楽しそうにやってるのがわかったわ」と帰り際に言ってくれました。個人的には、楽しそうにしていることを見てもらいたいのが一番だったので少しは伝わったのかなと安心しました。 吉井さんからの宿題でもある、憧れだけに終わらない具体的な「新しいリアリティー」を時間かけて探していきたいと思います。
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長くなりましたが最後に、もう少し・・・。
建築という定義を、現実・与えられた役割に即しながら自分自身で組替え発見していくことで、「建築をあきらめない」ということになるのか。それともあこがれた建築像を愚直に追い求めることが「建築をあきらめない」とういことなのか。答えは人それぞれだと思います。議論ではどちらが可能性があるかというような論調になってしましましたが、ふたつとも大切だとも言えるかもしれません。現にあこがれ程遠いことを感じた私自身、前者を理解した時、「救われた」と感じました。ただ言葉では理解できるが体が理解していない状態。残る違和感・・・。
一方で、憧れと現実は違うものだと子どものから実は考えていました。アイドルをみるようなまなざしですね。設計事務所の子どもであるからこそ分かる現実。という意味では、早くから建築をあきらめていたのかもしれません。ただ、その憧れがあるから現実とリンクするときが来るのだというイメージは持っています。そのイメージを求めて建築小僧よろしく、建築探訪に始まり建築に関わるさまざまなことに取り組む日々。
今回のイベントでは、現実に即した教科書的なものではなく、あこがれが可能性を切り開いていけるんだ、というどちらかというと力技的なものを伝えたかったのでした。たとえそれがピエロ的役割であっても・・・。あきらめそうになった時何が支えになるのか。それこそが「あこがれ」のもつ強さだと思うから・・・。
文責 森本雅史
2011年10月30日日曜日
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