2012年4月17日火曜日

三好誠人展を終えて-建築と服飾の差異

WEARAWARE 気づきを着る〜三好誠人展 終了

いままでのトークイベントとは、明らかに客層が違う。
イベントが始まる前、集まる参加者を見てそう思った。
女性の参加者が過去のイベントより多いこともあるが、それよりも、わずか数名の服飾系と思われる学生の姿が、会場に華やかな印象をもたらしていた。

主役の三好さんが活動するのは、建築と服飾の二つの領域。
参加された多くの方がそのどちらか一方に属していると思われるが、どちらの発想もクリエイターにとっては関心をもつ対象になりえることが興味深い。

懇親会で服飾系の学生達と話をする機会があった。
みな、自分の将来について明確なビジョンをもっている。
既に自分のブランドを持っているものもいた。
同時期の建築系の学生には、ここまで明確な者は少ないように思う。

建築は、相手がいて成り立つ部分がある。
しかし服飾は、見えない相手はいるかもしれないが、基本的には自分で成立させていくこともできる。
その差異が、学生時代から将来の見通しを立てることにも現れているような気がする。

三好さんの提唱するイクオリティーデザインは、さまざまな差異を等価に扱うものだと理解している。
建築と服飾の差異も等価に扱っているから、二足のわらじを履いているように見えているだけかも知れない。


文責:中澤博史 10826

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