2010年6月8日火曜日

『アニメが語り始める』トピック10

「名門!多古西応援団」橘さん男ってなんですか?

今回のアニメの選定は、好きな建築を選ぶことよりは緊張しなかったが、やっぱり試されているようですっきりしない。今までみてきた気になるアニメ・まんがを選ぼうとするとき、選定者それぞれに基準があるだろう。たとえば、「キャラクターにあこがれ、目標としてきた」「学校では教えてくれないことを教えてくれた」「生き方を学んだ」「絵がうまい」など・・・。その基準にそのひとの考え方、人生を垣間見ることができる。

今回メンバー5人が選ぶそれぞれのアニメから、メンバーのこれまでの生きざまが見えてくるだろうか。生きざまが見えてくることで、今それぞれが活動している建築というフィールドでの考え方が透けてくるだろうか。メンバーでよく話す「パンツを脱ぐ」(赤裸々にさらけ出す)状態になれば、見えてなかった各自の方向性が見えてくるかもという期待もあるのである。

さて、マガジンで連載されていた「名門!多古西応援団」。メンバーで知っている人はいなかった。少しうれしかった。何か、好きな建築をあげろと言われて、自分しか知らない建築を取り上げた時のにやりとする感覚に近かった。(同世代に聞くと、なつかしいなあと言われるほど有名だが・・・・)

5人の中でかぶるといけないのでメジャーなものを回避しながら、個人的に時代別で影響を受けたものを選ぶことを意識したつもりである。「名門!多古西応援団」は、ちょうど中学・高校生の時代に連載されていた。べつに応援団に憧れたわけでもなく、ケンカが強かったわけでもない。なぜ好んで見ていたのか。1話完結のリズムの良さもあるが、団長の橘(たちばな)を筆頭にしたお気楽なキャラクター達が、やるときはやる男気のある硬派な部分に魅力を感じていた。表面的なやさしさや、強さではなく、現実ではありえないような体を張った本当の強さに憧れ、自らを省みていたのだと思う。

改めて取り寄せ、この歳になってみてみたが、無言で行動を起こしていく迫力に共感し、はずかしながら目頭が熱くなる場面も多々・・・。読んだことのない方、メンバーのみなさん一度読んでみてください。

文責:森本雅史-004075

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