2010年6月15日火曜日

『アニメが語り始める』トピック15

『妖怪人間ベム「早く人間になりたぁい!」は逆説的コピー!?』

アニメが何かを伝える手段であるとするならば、妖怪人間ベムは何を伝えたかったのだろうか。

オープニングから不気味で主人公も不気味。普通の妖怪アニメやお化けアニメとどこか違ってかなりシュールで、小さい子供なら家の中、一人で見ていれば必ず後ろを振り向きたくなるような怖さを持ったアニメだった。
でも、その怖さは単なる怖さではなく、ストーリーの根底にあるのは主人公や妖怪を通じて表現される人間の邪悪さである事に大人になってから気付く事になる。欲深さや憎悪、差別や偏見など妖怪が「なりたい人間」の見にくさを表現し正していく。人間の中にある「悪」を本来悪である妖怪が「正義」を示しながら解決していく。存在と意味を逆転させて表現する事で、物事の本質を語ろうとするものだったに違いない。しかし、本質にしてはあまりに光がない・・・。

私達人間は恐らく「善と悪」を両方併せ持ち、様々な善行と愚行を繰り返してきた、そんな人間の醜い部分をより醜く表現したような「アニメ」はいま存在するのだろうか。悪を悪と思わない、差別を差別と思わない大人や子供達が多い現在、「妖怪人間ベム」が果たしてきた役割は確実にあるのではないかと思う。

あまりにも有名なオープニング
http://www.youtube.com/watch?v=ZGnnYJuCSUQ

最終回。なんだこの醜さは、切なさは・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=3n0AAKUqiJ8

文責:進藤勝之-4230

0 件のコメント:

コメントを投稿