2010年6月24日木曜日

『アニメが語り始める』トピック23

君も「キャプテン」になろう


人生のなかで、何かをはじめる時にはきっかけが必要だ。そのきっかけとしてアニメが果たしている役割は大きい。アニメの主人公に憧れ、スポーツを始めたり、音楽をはじめたり・・・。自分のなかで、そのひとつがが野球アニメの「キャプテン」だった。小学生のころ、野球をやっている子は「キャプテン」をサッカーの子は「キャプテン翼」を愛読していた。


キャプテンは、それまで主流だった、いわゆる熱血野球アニメとは違う。等身大のキャラクターが、仲間と一緒に努力して成長していく過程をみせていくタイプのアニメだった。当初の主人公である谷口が卒業して、それ以降後を継いだ丸井・イガラシ・近藤が新キャプテンとなり主人公にすることでストーリーが継続された点も特徴的だった。


自分もちょうど小学校の頃、地域では強豪ソフトボールチームに入っていた。へたくそだったが純粋にうまくなりたいと先輩の背中を追いかけ毎日グラウンドで練習していた。そんな時放映していた「キャプテン」が努力すればきっと報われるそんないいイメージを植え付けてくれていた。谷口にあこがれ、谷口を尊敬する丸井に愛着を持ち、自分だったらどんなキャプテンになれるかなと想像をめぐらした。その時は明らかに登るべき山がそこにあり、ひたむきにチャレンジする自分がいた。スーパーヒーローにならなくても、いろんなタイプの生き方があることを教えてくれ勇気をもらった。


自身が子供の頃は、オイルショックから立ち直りバブルへと向かう途中だったので、今日より明日の方が良くなっていくという時代の雰囲気があった。そんな時代だからこそ「キャプテン」の「努力すれば、報われる」という考え方が素直に心に入っていったと思う。今の低迷の時代に子供たちがみてどう思うのかは興味深い。


話は変わるが、建築の専門学校の講師をしている友人が学生から「建築にどうしたら興味を持てるようになるのか」という質問を受けて絶句したことを聞いた。「建築を学びにきて興味を持てないってどういうこと?」と。どう答えればいいのかと聞かれ、「建物より建築家に興味や憧れを持つように薦めては?」と答えたことがある。そんな質問がなくなるように、子供や若い人たちが、建築に憧れをもつようなアニメをつくってくれないかなあ。


文責:森本雅史−004483


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